2013年08月31日

another sky



言葉にした途端 懸念は現実に身をうつし
孤独の河を 漂いはじめた
空は夏を越え 空気は乾き
大地は冬枯れの準備を始める

低気圧 雲は垂れこめ
今にも泣きそうなまま
哀しみを やり過ごし

現実を幻想へと 回帰させられたら

新しい季節と すべて振り払うための道を

小さくなるほど 強烈な輝きを放ちはじめる過去と
消え行く 忘却の迷路に置き去りにされた 存在

引き換えに なにもなく

ただ雲のその上の 空は蒼く




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2013年08月15日

蒼い夜


帰るところはもうないよ
あの時空を見上げて 決めたたびだち
不安や後悔の予感なんてものは
どんな笑顔の下にも 隠れてるもの

だから 笑うんです
だから 歩くんです
笑えなくても
動けなくても      

なにもかも 思うようにいかなくて
過去だけが 眩しく見えて

ひとりで夜の中
蒼い眠りに 導かれるまま
灼熱の 昼の空気を 少しだけ
溶かしてゆく フロンの風

必ず今のこの時も いつか
思い出になって

淡く輝く 過去になるんだね
季節とともに 時間の中にその場所をつくって

ひとつひとつ つながっていって
いつか 

見つかるといいな
優しい場所を
帰れる場所を


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2013年07月06日

無題



ざわめく風が 孤独の予感を知らせてた
今なら引き返せるから と
ささやいてるよ


ここですべてを 置き去りにすることは
消え行く夢のかけらをなすすべなく眺めることより

たやすいことなの
痛みもさほどない

そう 今ならまだ大丈夫

ねえ キミは
取り残されるのが怖くて 誰よりもはやく 
去ろうとするのだろう

そこに 理由も建前もいらないんだよ
本当はね

だから 冷たい雨が 降る前に
僕を拒む 立ちはだかる壁のような
切り裂く嵐が 来る前に

たぶん どこにもない 居場所を 求めて
ふたたび 歩きはじめようか


優しい時間を 取り戻せる錯覚をいだきながら
また 漂うように
さまよい歩くのが 良いのかもしれない
それを希望と 呼んでも良いなら





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2013年06月11日

green



定点を決めると 景色は一本の河になり
どこまでも連なってゆく
一瞬カーブで 途切れたとたん
現実の波が ふたたび押し寄せる


窓を開けて 風に遮られる 呼吸の苦しみに
生きてること 感じたりもする
そして
突き刺さる 言葉の棘を
擬似的に 忘れるように 
目を閉じて 景色だけを空想する


まだ 何でもできる気がしてた少し前のこと
人生なんて 一瞬で終わるものだなんて 
知らずにいた

いろいろな世界 回ってみたけど
あたしがあたしらしく いられる場所なんて
ありはしなかった

本当は らしさとかって
よくわからないだけ

今はただ この道の風景を
見つめて 通り過ぎてゆくプロセス
どうすればいいかわからないってことを
わかってるから
このままじゃ 何も見つからないことも


緑色の河を 無思考に見つめてる
今の瞬間も
時の中に まぎれてゆくよ
夢見てるみたいな 青空の下

夢に出てきた 一瞬の希望のような空間にて


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2011年03月29日

水色

夢を見た
淡い水色のもやのかかる なつかしい匂いの
いつも思い出してた おだやかな空気に満ちた 幼い日の
午後の 眠りを

すべてのはじまりは
何かを知った 
この世で生きてから 4年目の夏
そして遠くで そんな自分を見つめる
自分が いた
安らぎは いつも親切な他人

おかあさん、あなたの背中を 知らない
あなたが払った報酬が
夢の断片を思い出させる材料になった

それでも何もないよりはまし
そう いつも思いながら
吹きすさぶ風と 降りしきる雨を
否定しながら 生きてきた
それが 唯一の方法だったから

水色の淡い午後
片手にちいさな風車
そのまま眠る あの頃の夢



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2010年10月11日

終りのない終点

螺旋を描く つむじ風に乗って
高く高く 舞い上がる
遠のく意識に 全部ゆだねて
抵抗は 無駄だし その理由もないし

そう 運命は 混ぜ合わせた絵の具を
無造作に 塗り込めたキャンバス
ループしては戻る 結局それが
流れ着く場所

暖かい冬の記憶を 真っ黒な絵の具で塗りつぶして
微風にさえ凍える季節に
立ち向かう 気力もないよ

でも こうして生きてる限り
流されて そして
たどりついた場所が パラダイスだという錯覚のまま
生きているんだ

だから 生きてゆけるんだよ
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2010年10月05日

再会



この雨がやんだら
風が吹いたら
また閉ざされた場所 再び帰るんだね
ずっと前に手に入れた ラメの花のコサージュ
今年も使わないで 終わってしまった
ひとりぼっちが好きで
今までも これからも
だけど
ずっとずっと もういない君に再び
会う想定をしていて

イエローからオレンジへ変わる空
時を刻んで その彼方
ショウウインドウは 枯葉に埋もれたパンプキン
抵抗を試みる素足から
セツナサにまぎれて すべてを凍らせた

傘はいらない 雨の夕刻
小さな歩幅で 急ぎ足で
けれど あてなく 涙紛らせて

この雨がやんだら
水たまりが消えたら
諦めと 理由のない悲しみに
身を任せて 流れてゆこう
そう また半年 流れて過ごそう
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2010年09月30日

nothing



季節は 空へ羽ばたき
遠くに消えて見えなくなり
あたしは 弛緩した 眠りの錯覚に
惑わされてる まだ夢を見る

コトバのかわりのココロ
ココロのかわりのマナザシ
不確実な 存在
そう 何もない

通りすぎた 笑い声
信じることより 疑念として流す方が
楽なの 知ってる

存在は 確実だけど ただそれだけで
そこに何の意味もなく
生きてるだけの 個体
それがあたし

セツナサと 後悔と

窓から入り込む 秋の風に乗って

行くあてのない コトバがココロが
受け止められることなく 彷徨ってる
いつまでも 

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2010年09月22日

100番目の僕



懐かしさってのは 通りすぎてから感じることだ
まだここに存在するのに この喪失感にも似た感傷は
つまり 哀しみなのかもしれない
少し安らいでいたあの頃は もうとうに過ぎ去り
なごりを示す場所も存在も そこにあるけど

存在の確実さは 失くしていないということとはイコールにならない
そうだよね?
離れ離れになった ココロの隙間を
僕は感じる 本当は見て見ぬふり…いやそれさえも気付かない
そんな僕であったなら
もっと楽に 生きれたことだろう

今はすべて 季節の雨と風に流し
君の感情を感じ取る ずっと前の状態にリセットする
そんな作業を しているよ
時間は二度と戻らないし これ以上の喪失には耐えられないから

もしかしたら 一番 苦しくて
一番愚かなやり方なのかもしれないけれど
君のココロからすでに 葬り去られて 僕はどこにもいないし
そんなことはわかってるけど

だけど 醜いあがきを晒さないように ただ
取り繕って ここにいたいから

壊れることも すでに失くしたことも
わかってるよ
だから 懐かしさとか なごりおしさとか
そういう言葉で ごまかして
ここにいたい気持ちに 言いわけしてる
ただ それだけなんだ

一番のモノ 二度と見つかりそうもないけど
僕は 君にとって100番でも
それでいいって 思う

それでいいよ…それで

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2010年09月18日

エイエンノヤミヨ

夜明けの一歩前
漆黒の闇の中を 手探りで歩く
頼りない感覚 ふわふわ浮かぶ
痛みも感じない からっぽになった
あたしの世界 

デジャヴ 幾度となく通りすぎた道
同じ自分 忘却の岐路はその時
無意識を選び それは自虐にも似て

無呼吸の 深海から抜け出した瞬間
肺が酸素を 貪欲に求め
望まなくとも 生きてゆくということは
単なるシステムなんだと思った

夜明け それは新しい希望ではなく
絶望の延長にすぎなく
 
緑色の封筒
君の無言の手紙 破りかけて思いとどまり
もしもこの世界に 帰ってきたなら
想いごと 全部返すよ いらないから
今はだから そっとしておいて

朝 それは夜の延長
明けることのない 長い長い夜の――

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